Dreamcast
テキスト作成日:1998年5月25日
メーカー 発売日 本体希望小売価格
セガ・エンタープライゼス 1998年11月20日予定 未定
雑文
> Dreamcastの由来:”Dream”=「夢」+”Broardcast”=「広く知らしめる」
セガのホームページより)

「Dreamcast」
はっきり言って、第一印象はイマイチだった。

最初に聞いたときは「なんだ、そりゃ?」って思ったし(「セガ・サターン」の名前の由来は巧いなぁって思ったんだけどね・・・)デザインも写真で見ると、なんだか「N64」と「PS」をくっつけたような感じだし・・・(爆)。

で、いいか悪いかはともかく、なんだかセガっぽくないよね。
「サターン」の無骨なデザインに比べて「Dreamcast」はPSのデザインを研究して、ちょっとオシャレっぽく作ってみましたって感じがする(爆)。
そういえば、ネーミングも「プレイステーション」を意識してると思わない?
前回の、言うなればゲームファン向けのネーミングから、より一般を意識した(つまりPSと同じ?)ネーミングとデザインにしたって気がするなぁ・・・。

まぁ、それはさておき、スペックを見る限りでは、かなり魅力的なハードだとは思う。

全体的な印象としては、WindowsCEを搭載したこともあって、ゲーム機というより、低価格のパソコンという感じ。
モデムを内臓してるしね。
これまで、ゲーム機の通信関係ってことごとく失敗してるけど、この「Dreamcast」ではモデムを標準装備させてきたことから、セガの通信関係に対する意気込みを感じるな。
パソコンのネットワークゲームとして大成功を納めた「DIABLO」が移植されたら、面白くなりそうだ。
ネットワークゲームは単なる対戦プレイ以上におもしろくなる要素を持っているから、うまくユーザーを取り込めるようにセガには頑張ってほしいところだ。

で、ここからは公表されたスペックについて、ちょっとしたコメントを書いていこうと思う。

・秒間300万ポリゴン描画可能
300万といっても、通常のゲームで1秒間隔に表示を更新するということはありえないので、現実的な数値としては、たとえば秒間60フレームとすると1フレーム当たり約5万ポリゴン・・・これでも結構すごい。
ただ、詳しいことはわからないけど、この数値は単位時間内でひたすらポリゴンを描く処理だけをしたら300万ポリゴン描けますよ、ということだと思うので、実際はもっと少なくなるんじゃないでしょうか。
ポリゴンを半透明にしたら、描画速度は倍かかります、とかね。

・メインメモリは16MB
うん、これくらいは欲しいよね(ちなみにPSは2MB)。
ただ、これも詳細は不明なのでなんともいえない部分があって、たとえば、V−RAMはメインメモリとは別に用意されてるのか(そして、その容量はどのくらいなのか、というのもすごく重要だ)とか、OS(WindowsCE)でどのくらいメモリを占有されるのかなど。
純粋にアプリ(「Dreamcast」の場合は主にゲーム)が、どのくらいメモリを使えるのかって、結構重大である。
いくらCD−ROMだといっても、メインメモリ以上のデータは一度に扱えないし、たくさんメインメモリがあれば、CDの読み込み回数を減らせるかもしれない。
で、ハードの描画能力がアップしたら、その分V−RAM容量とかポリゴンのデータ量は増えるわけで、メインメモリは16MBあるといわれても単純にPSの8倍かぁ、とはいえないのだ。

・CD−ROMドライブは最高12倍速
今どきのパソコンだと12倍速なんてたいしたことないけど、現行のゲーム機が倍速だということを考えれば、いい線行ってると思う。でもまぁ、これからは12倍速が最低ラインなのかもね。

で、この「Dreamcast」で一番驚いたのは、PDA(ビジュアルメモリ)。
これって、先日ソニーが発表したPDA(名称未定)と同じコンセプトじゃん。
う〜ん、考えることはどこも同じなんだね〜(^^;
(セガのホームページでは、ビジュアルメモリは白い本体なんだけど、「Dreamcast」関連で最初に見た「PC Watch」の記事では黄色だったんで、これって「ポケットピカチュウ」なのでは?って思った(笑))

それと、同時発売のソフトについての情報がないのが不思議だ。
これまで、どこのメーカーも新機種を発表するときは、スペックよりも同時発売のソフトを大々的に発表して、購買意欲を刺激してたと思うのに「Dreamcast」では「同時発売ソフトは5タイトル(予定)」としかアナウンスがないのである。
(「バーチャファイター」が同時に出ると聞いて、サターン買おうって思わなかった?)
まぁ、おいおい発表されるんだろうけど、肝心の部分が抜け落ちてるということで、新ハードの第一報としては物足らないと思うね。
同時発売ソフトの開発がうまくいってないんじゃないかって邪推したくなるし・・・(笑)。
・・・う〜ん、このあたりもパソコン的なのかもしれないなぁ(ソフトよりもハード(スペック)重視の発表ということで)。

あとは、価格だ。
現状のハードに比べて、頭一つ以上抜き出たものになるのは間違いないし、モデムやPDAといった新しい提案もされて、「Dreamcast」はとても興味深いのだか、高価だと全く意味がない。

まぁ、このあたりは、とりあえず続報に期待といったところか。

ページ作成:蒼月 白羽