ふぁ〜すといんぷれっしょん
最終更新日:1999年12月2日
ここは、少しでもプレイしたゲームについての軽めな感想を
書き残していく、いわば「ゲームプレイ日記」みたいなものです。
PARTS
1999/12/02
「PARTS」の発売日、11月26日は一月早いパソゲー年末商戦ともいえるほどの新製品ラッシュだった。
東西の老舗メーカーであるアリスソフト、エルフの新作や最近の注目株、小池定路さん(なんて読むんだろう(^^;)原画の「フォークソング」などなど「大人買い」のスキルを身につけた(爆)俺ですら、ゲットするソフトを財布の中身と相談した1週であった。

そんな注目ソフトが軒並み発売された中で、俺がこの「PARTS」を購入予定ソフトに入れた理由は、メールマガジン「ゲーマーズライフ」の編集長氏が同誌上で熱く語っていたからだが、果たして結果はどうだったか?
エンディングをひとつ見たところという現時点での感想としては、はっきりいって「結構当たり」だといってよいだろう。

確かに、苦言を弄したい点はいくつかあるし「名作」と呼ばれるソフトには及ばないが、それでもこの「PARTS」を推してくれた「ゲーマーズライフ」編集長氏に感謝したいくらいの「良作」なんじゃないかと思うわけです。
制作元である「SQUADRA D」は新ブランドであるばかりか、ソフト同梱の同人誌によれば「スタッフ全員がゲーム関係の仕事をやったことがない」とのことで、まぁ、そんな事情は作品に対する評価に関係ないといえば関係ないけれど、充分「次が楽しみ」と言える1本に仕上がっているんじゃないかと。
何はともあれ、こういう無名のメーカーのソフトに「当たり」を見つけると、1ゲームファンとしては嬉しいものよね。

で、その苦言を少し。

まず、ゲームシステム的には中の下クラスであること。
具体的にどうこうというのは挙げにくいのだが、プレイしていてどうもシステムがモタモタしてるなぁ、という印象を受けた。
これがもうちょい洗練されてくると、かなりいい感じになってきそうなのだが。
あと、デフォルトのBGM音量が最小になってるのはやめてもらいたい(苦笑)。
オフィシャルHPを見ると、BGMが鳴らないというトラブルがあるらしく、プレイ開始直後にBGMモードを試してみたのだが、確かに鳴らなかった・・・というか、BGMだけボリュームが最小になってることに気づくのに30分くらいかかったやんけ(^^;

絵柄については「ゲーマーズライフ」の記事中でもあまりいい評価はされていなかったし、それゆえ他のソフトに比べて引きが弱く(特にグラフィック面での優位性を重視されるのが現在のパソゲーだしねぇ)埋もれてしまいそうで残念、みたいなことが書かれていた。
確かに今流行のシャープさのない絵柄ではある・・・というか、どっちかというと、ちょいと古めでダサい感じもする(苦笑)・・・が、個人的には好きな絵柄なんだけどなぁ。
これを読んでちょっと興味を持たれた方は、一度メーカーのHPなどで「PARTS」の絵柄が自分に合うかどうか試してみていただきたいところだ。言うほど悪くないじゃん、つーか、結構俺好みなんですけど(^^;というのが俺の感想なので。

あ、そうそう。致命的にトホホだったのが、音声ですわ。
最近のパソゲーでは「声優さんの演技は悪くないのだが(シナリオがなぁ)」という評価がよく聞かれるし、全体的なレベルは以前より明らかに向上していると思っていたのだが、この「PARTS」、ある意味今時珍しいです(笑)。
率直に言って、リビドーのゲームの主題歌の方がマシかな(爆)とか。
声優さん(つーか、本当に声優なのか?って思った)の声自体はかわいいと思うんだけどねぇ・・・。

で、逆にBGMはかなりイイです。
MIDI音源を使った、割と少な目な音数(というのかな)ではあるけれど、それがかえってより曲を印象的にしているというかね。
俺的には一昔前のメロディ優先のゲームミュージックを彷彿させられたなぁ。
てなわけで、作曲を担当された沙華興輝氏の次の作品にも期待したいところだ。
あと、物語のラストからエンディングへの繋ぎ方がいい感じだったのも印象的で、この手のゲームではめずらしい、男性ボーカルのエンディング曲にもうまさを感じたし。

とまぁ、ふぁ〜すといんぷれっしょんとしては、こんな感じかな。
この「PARTS」は、時間を見つけてさらにやりこみたい1本になりそうだ。
機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で・・・
1999/08/30
1996、97年に発売されたサターン版「ガンダム外伝(3部作)」は、これまで星の数ほど(大げさ?)作られた「ガンダムゲー」の中でも5指に入るのは間違いない珠玉の名作だ。
俺はこの作品が本当にお気に入りで、結構やりこんだ記憶がある。
だから、DC版の「ガンダム外伝」も期待しまくっていた。・・・が、期待は裏切られたと言わざるを得ない。

実は今日、サターン版の「ガンダム外伝」を久しぶりにプレイしてみたのだ。
3作通してプレイすると結構時間がかかるのだが、今やっても充分に楽しめた。
そこでこのいんぷれっしょんを書くにあたり、サターン版とDC版をちょっと比べてみようと思う。
ちなみに、ストーリー面では両者に全く繋がりはなく、それぞれ独立した物語だ。

「ゲームシステム」
ポリゴンで描かれた戦場を連邦軍のMSジムを駆って戦い抜くのが、この外伝シリーズの基本的なゲームシステムだ。
キーコンフィグはサターン版をほぼ踏襲していて、ジャンプ、ロックオン、ショットなどがボタンに割り振られており、レバー2度入れでダッシュができる。
さらにDC版では、アナログレバーを使って照準(頭部か)を上下左右にある程度動かせたり、サターン版ではただの飾りだった(笑)シールドをちゃんと構えることができるようになったりと追加要素もある。
と、操作方法にさほど変更はないのだが、操作感覚は結構違う。

とにかくキビキビ動くことができたサターン版に対して、DC版は少し重めな操作感覚だ。
確かにMSの重さ、という点ではいささか不正確だったのかもしれないが、敵の数がこちらよりも何倍も多いという状況ではそれぐらいスピーディでないと辛いし、ロックオンボタンを押せば、とにかく一番近い敵の方に自動的に向いてくれるのもゲームを楽しくプレイするのに一役買っていたと思う。
が、DC版ではロックオンシステムに手が入れられ、画面上の照準に敵を一度とらえなくてはロックオンされないようになった。
また、DCの性能のおかげか戦場が広くなり、よりいっそうレーダーの役目が大きくなったのだが、コクピット下に表示されるレーダーは範囲が狭すぎてあまりあてにならない。

あと、大きな特徴としてDC版ではプレイヤーは小隊の隊長という設定で、2機(性格には3機だが、1機は偵察や作敵を行う非戦闘要員)の僚機に指示を出すことができるのだ。
やはりこれが今作の大きなポイントらしいのだが、はっきりいって面倒くさい(^^;
恐らく、この僚機をうまく活用しないとゲーム進行が難しくなるのだろう・・・というか、実際シャレにならないほど難しくてノーマル設定だと4面より先に進めず、結局イージーで最初からやり直した(^^;
どうもゴリ押しでガンガン接近戦を挑むのは愚の骨頂らしい(苦笑)。
まぁ、指示を出すと音声で「ファング3、りょ〜かい」とか通信が入るのは臨場感があるのだけれど、どうも俺には合わないというか、遠くからちまちまと狙撃するよりビームサーベルで斬りかかる方が楽しいんだよなぁ。

結論としては、サターン版はゲームらしさ(アクションシューティングね)を前面に押し出した作りで、DC版はMSシミュレータっぽい、というか小隊を指揮したり、MS操縦のリアルさを求めた作りという感じかな。
で、俺としてはサターン版の方が楽しかったのだけど、DC版の方が楽しめる人もいるでしょう、きっと。

「グラフィック」
さすがにDC版は圧倒的に綺麗だ。
サターン版だとメッシュ処理していた各種効果関係も美しく、なんら違和感を感じない。
このクオリティでサターン版の「ガンダム外伝」がやりたいぜ、全く。

「ストーリー」
DC版が期待外れと感じたのは、ストーリー的にも不満があるからだ。
本当に「外伝」な話で、話的にもどうも盛り上がりに欠けてたような・・・。
ライバルらしき人物がいるにはいるのだが、どうも相手が勝手にそう思ってるだけとしかいいようがなく、ラストステージになっても燃えるものが全く感じられなかった。
サターン版だとラストは宇宙(そら、と読んでね(笑))でライバル・ニムバスとの一騎打ちとなり、これが「同じEXAM(エグザム)マシンを駆る者同士のラストバトル〜」つ〜感じで結構熱くなれるのだけれど・・・。
しかも、奴は結構強くて歯ごたえあるし。
まぁ、途中で失敗したミッションとかもあったし、その辺をうまくこなすと展開が変わってくるのかもしれないけど、はっきりいってもう一度やろうとは思えないなぁ。
両作品とも二人の僚機がいて、女性のオペレータ役が付いてるんだけど、DC版の方はどうも好きになれないし。
(グラフィックが妙にリアルチックだから、というわけではない・・・はずだ(^^;)

「サウンド」
DC版、サウンド面ではいろいろ頑張ってるとは思います。
だけど、時間がなかったのかどうも作り込みが甘い。
ブリーフィング画面で司令官が作戦の説明をするときに、BGMの音量が大きすぎて声が聞き取りづらかったり、妙にノイズの入ったボイスが多かったり(演出だとは思うのだけど、なんか不愉快)ムービーの前後にかなり大きなプチノイズが入ったりするのだ。
このプチノイズ、DCだとハード的にどうしようもないのかな、っていうほど気になるんだけど直せなかったの?

とまぁ、不満点ばかり挙げてきましたが、決して地雷ではないと思います。
一定以上の水準はクリアしてるので、買って損したということもないはず・・・だけど、サターン版がよかっただけに残念なところだ。
正直言って、この出来ならサターン版の「ガンダム外伝」を移植&パワーアップしてもらいたかった。
「そんなことはないぜ!最高におもしろかった〜」という反論が聞きたいところではある。
こみっくパーティー
1999/08/23
「こみっくパーティー」は「同人恋愛シミュレーションゲーム」なのである。

リーフの期待の新作がこの「こみパ」だと聞いたとき、俺は正直いって頭を抱えた(苦笑)。
「同人誌作成」と「恋愛」という要素が、果たして一緒に語れるものなのだろうかという、まぁ、恐らく至極当然な疑問が頭に浮かんだからだ。
が、蓋をあけてみれば、さすがはリーフ(開発自体は東京開発室なのだが)というべきか。
ネットでの評判は以外にも(失礼)かなり高いようだった。
う〜む、これはプレイしておかねば・・・と思いつつ早数ヶ月。
発売されてからかなり時間がたってしまったものの、いよいよ俺の同人作家活動のスタートである。

1回目のプレイ。
初めての同人誌作成でかなりとまどったが、なんとか26Pを描ききることができた(もちろん、修羅場モードに突入したけど(^^;)
・・・が、表紙が間に合わずゲームオーバー・・・って、お約束?(笑)

2回目。
話の流れから、詠美と組んでみた。
なんか勝手に俺の本のジャンルやら題材ばかりか、ページ数まで決められてかなり頭に来たが、まぁ、そのうちがつんと言ってやるさ、と同人誌作成に励む。
・・・が、そのまま詠美とは何もないまま終了(^^;

3回目。
今度は、由宇メインでプレイしてみる。
この娘の同人誌に賭ける意気込みは本物で、見ているとこっちまで元気付けられるようだ。
現時点での本命候補か(笑)。
・・・が、気が付くとプロの漫画家デビューというエンディングになってるし・・・(^^;

う〜む、この「こみパ」って、どのあたりが「恋愛シミュレーション」なんだろうか・・・?(苦笑)

とはいえ、同人誌作成シミュレーションとしては、結構おもしろい。
来る日も来る日もペンを走らせていくうちに、徐々に原稿のクオリティや執筆スピードが速くなっていく。
完成した原稿は、まぎれもなく俺の魂だ。
たくさん売れれば嬉しいし、次はさらにその上のレベルを狙ってやろうと熱くなれる。

この感覚は、PSの「ザ・ゲームメーカー」(これは去年、かなりハマったソフトだ)を彷彿させるが、さすがにあれほどの作り込みはされておらず、多彩なジャンルや題材も、ただ同人誌のタイトルを決めるだけの要因でしかないのが非常に残念だ。
たとえば、ゲームのパロディ誌の場合、原作のゲームを選ぶときにちょっとした説明文があった方がいいし、完成した原稿の一部だけでも見てみたいものだ。
あと、他サークルの動向やお客さんの反応なんかも知りたいし、売り上げベストテンが表示されると一層同人誌作りに熱中できるだろう。
とまぁ、まだまだ作り込める要素はいくらでもあるし、今後さらにおもしろくなる可能性は十分に秘めているので、続編に期待したい・・・って、なんか違うぞ、このコメント(^^;

ていうか、このゲーム、恋愛シミュレーションとしては結構難しくないですか?(泣)
・・・いや、待てよ。
そういえば、プレイ中にメッセージ送りのつもりで左クリックを連打してたら、勝手に選択肢が選ばれちゃってたような・・・。
セーブしたところからやり直すと、果てしなく戻ってしまうし、致命的に失敗したような感じでもなかったので「まっ、いっか」とそのまま続けてたような気がするぞ・・・。
これって、もしかして「こみパのワナ」なのか?(爆)
DAWN * SLAVE 2 紅の刹那・純白の刻
1999/08/13
・・・どうも最近、プレイしているパソゲー(「加奈」以降)って、「SEEK2」「姉妹いじり」「DAWN * SLAVE2(以下DS2)」といわゆる「調教もの」ばかりのような・・・(苦笑)。

さて、この「DS2」、3ヶ月間で母娘ふたりをちょ〜きょ〜するのが主なゲームの目的だ。
そう書くとかなり鬼畜な感じがするのだが、実際にはそれほど悲壮感漂う内容ではない(さすがにほのぼの〜というわけでもないが(^^;)。
まぁ、自らすすんで鬼畜な路線(鞭とか縄とか(^^;)を狙わなければ、割とのどかげな雰囲気でゲームは進行していく。
これはおそらく、選んだコマンドがSDキャラで表現されているからだろうか。

で、とりあえず現時点では2回ほどプレイしてみた。感想としては「結構おもしろい」。
点数を付けるとしたら、7点だとちょっち低めだし、8点だと少し高すぎ?・・・ということで、7.5点くらいかな。

それでは、もう少し内容について書いてみよう。
まず、システム的には、テンポよくゲームを進められるのがいい感じだ。
この「DS2」でも最初から全てのコマンドが選択できるのではなくて、各種パラメータを延ばしてやることで新たにコマンドが増えていくという、いつもの(?)パターンになっている。
で、初めて選んだコマンドに関しては、イベントシーン(ただし、なぜかイベントがないものもある。最初はバグかと思ったが、おまけモードのHシーン再生にもそれらしいのがなかった)があり、2回目以降からはSDキャラによるアニメーションで処理される。
このSDアニメは、マウスクリックでスキップできるので、同じような会話を何度も見せられるのがうざったい、ということがないのだ(まぁ、逆に最初は嫌がっていたけど次第に・・・というこの手のゲームの醍醐味が見れないとも言えるけどね)。

あと、登場する女性キャラのみ全員フルボイス仕様なんだけど、キャラごとにボイスのON、OFFが設定できるのも親切だ。
で、ボイスといえば、声優さんの質もかなり高い方だと思う。
とりあえず一度フルボイスでプレイしてみて、次回からはトホホなキャラの声はなしにしようと考えていたが、各キャラのイメージに合ったキャスティングのおかげで、今のところ(といってもまだ2回だけだけど(^^;)全員ボイスONのままだ。

次はテキストについて。
パッケージの側面の
> 世界が悶えた激動の時代、女たちにナニを教えればいいのだろう。
という文章と、サブタイトル(紅の刹那・純白の刻(アカノセツナ・シロノトキ))の言い回しにはちょっとピンと来るものがあり、ひそかにストーリー面でも期待できそうな予感がしていた。
・・・が、これは少し裏切られた。

確かに、テキスト自体は平均以上(って、なんか偉そうだな、俺(^^;)で、文学的っぽい匂いがする表現がちりばめられていて、結構好印象を持ったのだ。意味ありげな単語には色分けされてるのも、悪くない。
だけどね〜。くどいんだわ、これが(苦笑)。
なんか、毎画面必ずどこかの単語が赤くなってるんだもん。
たとえていうと「魁!男塾」で毎ページ、出だしがどもってる台詞があるのと同じですわ(例「も、桃〜!!」(笑))。
こういう演出は、たまに使うから効果的なんでしょーが。ねぇ?(苦笑)

とまぁ、ちょいと苦言を書いたものの、母娘と主人公の関係がどうなっていくのか気になるので、また何度かプレイするつもりではある。
あ、そうそう。
上に書いたようにゲームは割とサクサク進むし、パラメータ上げも結構簡単げなんだけど、エンディングに関しては結構難しいかも。
これまでに2回見たエンディングって、どちらもハッピー or トゥルーじゃなさそうだし。

つーわけで現時点での結論としては、結構軽い気持ちでプレイできる良作といっていいと思います。
世界観や雰囲気とかも悪くないしね。

ページ作成:蒼月 白羽