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幻蒼ネットワーク
なんとなく戯言(2007年12月)
2007/12/24
初音ミクさんの楽曲を紹介するシリーズ(仮称)第2弾です。
…その前に、先日から話題になっている「『みくみくにしてあげる♪』JASRAC登録問題」については、ミクの楽曲を聴くことを楽しみにしているイチファンとして、事の成り行きを見守りたいところです。
ちょっとここにコメントを書いてみたりもしましたが、どうにもまとまりきらなかったのでカット(苦笑)。
とにかく、素晴らしい楽曲を発表してくれた制作者の方々がこれからも気持ちよく創作活動を行えることを祈っています。

さて。
今回もまた初期…といってもつい3ヶ月ほど前のことなんだけど…の楽曲で、ミクさんらしいラブソングを挙げてみたいと思います。

「おしえて!だぁりん」

リルラ〜♪(挨拶)
出だしの「わんつ〜さん、はい!」がとってもキュートな1曲。
曲も唄も動画もどれをとっても絶品な作品で、間違いなく一見の価値ありです。
見終わった後は、プロ乙といいたくなりますよね(苦笑)。
動画の口パクがちゃんとあっているところや、たまにミクさんの表情が変わったりと飽きさせないような工夫が凝らされていて、その丁寧な仕事ぶりにも感心させられます。
初音さん的には、この時期(9月)でこれほど見事な調教(ロボっぽくない自然な唄い方)をされていて、作者の方との相思相愛ぶりには嫉妬すら感じるほどです(笑)。
曲も素晴らしく、いや、もう褒め言葉しかでてこないですね。

「恋スルVOC@LOID」&「恋スルVOC@LOID-テイクゼロ-」

最初の「わんつーすりーふぉー!」がちょっと気怠げで、それがまた可愛らしい1曲。
この曲も9月の発表でこの調教ぶりには驚かされますね。
曲もいいのですが、一番の魅力はやはり歌詞でしょうか。
とても高い声での「そんな高音苦しいわ 」が本当に苦しそうに聞こえて、曲と歌詞とのシンクロぶりが気持ちよく、はじめて聴いたときは斬新だと思いました。
1番でちょっと突き放した物言いをしつつも、2番でのデレっぷりも聞きどころですね。
特に2番での「高い音でも頑張るわ」がちょっとけなげでツボでした(笑)。

さて「テイクゼロ」の方ですが、作者さんのサービス精神には頭が下がります。
さすがに一発ネタ(といっては失礼かもしれませんが)ゆえ何回もリピートして聴くことはないですけど、途中のみくみくネタには大笑いさせていただきました。
元曲を踏まえて聴くと歌詞の改変のうまさとか、作者の方が楽しんで創作しているのがうかがえて、彼の元で唄う初音さんは本当に幸せだと思います。

「Chocolate☆Magic -ドキドキ大作戦-」

「恋スルVOC@LOID」「OSTER project」さんによるオリジナル曲をもうひとつ。
こちらはもうひたすらあま〜い恋の唄、という感じで聴いてるだけで溶けちゃいそう(笑)。
昔作られた曲に後乗せで歌詞を付けられたとのことですが、いやぁ、うまいですねぇ。好きだなぁ、うん。
余談ながら、この唄、なんとなく90年代前半くらいの「カクテルソフト(現F&CのCの方ですな)」を思い出してしょうがないんですが(苦笑)。懐古厨でスマン(笑)。

「恋愛ボーカロイド」作者さんのサイト

この曲は、サビの「ボーカロイドの恋♪愛♪」にすっかりやられてしまいました。
恋愛(れんあい)を「恋(こい)」「愛(あい)」にわけちゃったのが、なんていうか、新鮮というか。
曲の方は正直地味っぽいながら、初音さんの気持ちがストレートに伝わってくるようで実に味わい深い。
聴き終わったあとにしんみりと残る切なさがこの曲のよさを物語っているのではないでしょうか。
できればライブで聴いて、ステージに立つ初音さんに向けて観客のみんなと一緒に「恋♪」「愛♪」のコーラスをしたいなぁ。

「大好き!お兄ちゃん!」作者さんのサイト

最後は(俺含む)全国2千万人(適当)のお兄ちゃんに贈るこの曲で。
どうやらフルみっく伝染歌プレイヤーには登録されていないようで認知度はまだ低いかもしれません。
もしまだ未見でしたら、ぜひとも聴いてみてください。
偶然見つけて聴いてみたら、たちまち持ってかれてしまったほど破壊力のある1曲なので。

メタルな曲がやたら熱くて格好いいんですが、歌詞はいわゆるツンデレ系な妹さんで、そのギャップが最高です。
さすがに情感たっぷりには唄えない初音さんのボーカルがこの曲の場合、ツンデレヒロインが唄っているという設定と脳内変換すれば、恐ろしいほどピッタリじゃないですか。いやぁ、素晴らしい。
淡々とした唄いっぷりながら、流暢でロボっぽさも感じられないので、作者さんの技量はかなり高いんじゃないかな。
で、聞きどころはなんといっても何度か出てくる「お兄ちゃん」でしょう。
このフレーズだけやけに気持ちが込もっているようにも聞こえて実にいい(笑)。
あと、最後の方に出てくる「好き好き好き好き!大好き!お兄ちゃん!」の部分は、バックで流れるツーバスドラムの激しさに唄っているうちに爆発しそうなくらい膨らんだ初音さんの想いがシンクロしてきて、圧倒されんばかりです。
曲の完成度も高く、気付いたら何度もループしていることがある、大好き!な1曲です。
2007/12/17
「なんとなく戯言」のインデックスページに置かせてもらっている「Re:Moto」さん「フルみっく伝染歌プレーヤー」
唄う電子の妖精、初音ミクさんの楽曲が気軽に楽しめる実に素晴らしいブログパーツなのですが、現在でも継続的に新規登録されていますよね。
ちょっと確認(「初音ミク」ロゴのあたりにマウスを置くとわかります)してみると147曲!(2007/12/17現在)
以前から気に入った曲の紹介とかしたいなと思っていたものの、なかなか始められないでいたら、もうすぐ150曲ですか。こりゃすごい。

よし、では今回から始めたいと思います。
紹介した楽曲はインデックスページに2つある「フルみっく伝染歌プレーヤー」の上の方(俺のプレイリストが登録されています)に随時追加していくという流れで。

まずは1回目ということで、比較的初期のメジャーどころから行きますかね。

「みくみくにしてあげる♪」

今更いうまでもないけれど、初音ミクさんといえば、まずはこれ。
割とありきたりというか、エレクトリカルで実に「らしい」曲に乗って流れるフレーズ「みくみくにしてあげる」が非常にキャッチー。
そういえば、俺が始めて聴いたミクの唄がこの曲で、以来すっかりみくみくにされちゃっていますね。
といいつつ、実は2回目のサビ「みくみくにしてやんよ」に吹いた、というか、こっちにやられたというのが真相だったり(笑)。
商業ラインに乗って流れる曲ではこういう言い回しの歌詞は使わないと思うので、初音ミクの唄は「ユーザーが創った唄」なんだということを強く感じたりもした、ある意味不思議な思い入れもある1曲だ。

「あなたの歌姫」

「なんとなく戯言(2007/10/29)」で一筆啓上させていただいたくらい、衝撃を受けた曲なのです。
あらためてショートストーリーを読み返してみると、あんまり歌詞の内容とは関係ないような気もしてきましたが(苦笑)。
ピアノだけの曲って、普段はあんまり聴かないというか、どっちかといえば好きじゃないんだけれど「あなたの歌姫」は多彩な表情を見せるピアノが実に素晴らしい。
メロディの後ろで奏でられるサブフレーズ(?)に聞き惚れてしまうくらいだ。
この曲を目を閉じて聴いていて浮かんできた「歌うボーカロイド」→「ピアノを弾きながら唄うメイドロボ」というイメージ…というか、妄想(笑)を脳内で膨らませていった結果が、あのショートストーリーだったり。
いつかそんな妄想ですら実現するんじゃないかという妙な確信を感じられるくらい、この曲の初音ミクさんは流暢に唄ってくれます。
最後に余談をば。
「ピアノを弾きながら唄うメイドロボ」にはもうひとつ浮かんだイメージがあって、そっちもショートストーリーとして書きたいなと思っていますが、さて。

「初音ミクさんの心境」

タイトル通り(笑)、初音ミクさんの心境を唄った曲をもう1曲。
もしまだ聴いていなかったら、是非聴いてみてください。
…聴き終わりました?では、始めましょう。
この曲は三部構成になっていて、出だしは機械っぽい唄い方から始まります。
始めて聴いたときは「なんだ、これ。全然調教できてないじゃん」と悪態を突いたのですが、これはきっとわざとなんでしょうね。
しばらくすると行進曲っぽくなり、唄い方もぐっと巧くなります。
そして、たたみかけるようなギターと力強いバスドラで一気に引き込まれ、抑えていた感情を一気に爆発させたような激しさに、唄に対する熱い想いを彷彿させられて、あぁ、これが初音ミクさんの心情なんだな、と。
非常に巧みな曲の構成と全くもって俺好みの間奏。いやぁ、本当に素晴らしい。
と、ここまで曲ばかりを褒めてきましたが、歌詞も熱い。
特に最後の「私は歌える〜」「私は歌うの〜」「私は歌える〜」「私は歌うの〜」という「私は歌う」系四連発は一見マズい歌詞のようにも見えますが、それだけミクさんの必死さ、想いの強さが表現されているように感じられます。
この曲に出会えて良かったと思える、心揺さぶられる名曲ではないでしょうか。

…あと3曲くらい紹介するつもりでしたが、疲れたので(苦笑)、ひとまずこの辺で。

ページ作成:蒼月 白羽

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